アイリストのまつ毛エクステンション技能検定試験は??
2015年度より、日本アイリスト協会のまつ毛エクステンション技能検定試験2,1級を受験するには美容師免許の取得が義務づけられました。
これは良い傾向です。もともと美容師免許がなければこの試験に合格してもアイリストとしての仕事は法律上禁止されていたからです。
しかしながら、この試験には問題点も多くあると思います。
片目 45 本、合計 90 本の施術を 45 分以内に行います。 ←これ、当店の施術クオリティに当てはめると不可能です。こんな短時間では!
10年近く、毎日のようにお客様に接して施術してますが、細かい産毛もきちんと分けて、正確に1本1本の地まつ毛に均一に付けるとなると、とても片目45本を45分間で付けるのは無理なのです。
いわゆる、妥協すればできますけど・・・
要するにこの試験を基準にサロン業務を行うと、妥協したまつ毛エクステにしか仕上がらないと言うことです。ですから、一般的なまつ毛エクステは仕上がりに不自然さがあるんでしょうか??
時間の短縮は売り上げに直結しますから、お客様の地まつ毛や目元の安全や仕上りのクオリティよりサロンの売り上げを優先にした考え方です。
下記が1級の合格基準の抜粋です。まつ毛エクステ装着の技術のみ
● 片目 45 本、合計 90 本の施術を 45 分以内に行います。 (ドライアップを含め 45 分) ○エクステンション、グループレート等の材料を、モデルの額・ベッド脇等ワゴン以外の場所へ置く事は禁止とする
○ 装着前に油分や汚れなどの除去(プレケア)を行っているか。
○ まつ毛は1本ずつ掻き分けているか ← 掻き分けるだけなら誰でも出来ます。
(※ツィザー使用必須、ツィザー以外での掻き分けは禁止とする)
○ 根元部分の接着状態は安全であるか。
○ ツィザーの使用方向と使用方法は、眼球や目元に対して安全であるか。
○ グルーが皮膚に付いていないか。
○ エクステンションは完全に皮膚から離れているか。(0.5mm~1.0mm)
○ 施術中に、エクステンション及びツィザーの先端を素手・素肌で触れていないか。
(ツィザー先端に触れた場合は、消毒が必要) ○ グルーの量は、毎回均等の量で使用できているか。 ○ グルーの量微調整方法とその場所は適切であるか。(目周辺のテープは禁止とする) ○ エクステンションやまつ毛が絡んでいないか。 ○ 目周辺のテープとエクステンションが接着されていないか。 ○ グルーの特徴に合わせたドライアップを行なっているか。 ○ 施術前後及び施術中、目元の状態確認やモデルへの声掛け・配慮は行っているか。 ※ ドライアップが必要な場合は、済ませてから終了の合図をしてください。
なぜ、1本1本の地まつ毛に付けなさいとの記述が無いのでしょうか????
サロン選びは慎重に・・・気づかないうちに地まつ毛がごっそり抜けて減ってしまいます